最近物価や電気料金などの光熱費があがって家計が苦しいわ。節電や節約もしているけどあんまり効果がないし・・・。なんとかならないかしら。
今回の記事では以上のようなお悩みにお答えします。
家計の見直しはスマホ料金から行う3つの理由
①日本人のスマホ料金は年々下がっている
月におよそ4,400円。これは2023年1月にMM総研がアンケートによる調査を行った携帯料金のおおよその平均額です。(端末代金はのぞく)
グラフを見てみると数年前から徐々に平均の料金が下がっていることがわかります。
これは「日本の携帯料金は世界各国に比べて高く、家計を圧迫しているため経済が回らなくなっている」と考えた政府が国策として携帯料金の引き下げを先導してきたからです。
数年に渡って行われたこの政策により、今では通信キャリアののりかえが安易になり、選択肢がとても広がりました。
ただし気をつけないといけないのは、大幅に料金を下げることに成功した人は、自主的にスマホの料金を見直し、格安SIM事業者など通信キャリアの「のりかえ」を行っていることがほとんどです。
docomo、au、SoftBankの大手キャリアもライトユーザー向けのプランを打ち出してはいますが、決してコストパフォーマンスが良いとは言えません。
②スマホ料金の削減は効果が高い
こちらは大手通信キャリア(MNO、docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)とサブブランド(ahamo・UQモバイル・Y!mobileなど)、その他の格安SIM事業者(MVNO)の平均スマホ料金比較です。
これを見ると大手通信キャリアの平均額はおよそ5,000円、MVNO事業者の平均額はおよそ2,000円という事がわかります。
平均額だけでもその差は2倍以上です。私の経験上、月々8,000円払っている方が月々1,000円になることもザラにあります。
この場合、家族4人で使用していた場合は1人7,000円/月の削減、4人で28,000円/月、年間でおよそ30万円の節約になる計算です。
これは少し大げさなケースですがありえない話ではありません。
電気代やガス代・ガソリン代・家賃・食費などの料金を削減しようとなると大変な苦労が伴い、削減額もそこまで大きなものにはならないでしょう。
これが私が家計の見直しはスマホ料金からおすすめする大きな理由のひとつです。
③一度手続きを行うだけで大きな効果を得られる
「スマホ料金の見直しや手続きはめんどうくさい」
このようなお悩みも多く聞きます。
確かに以前は解約するのにペナルティが課せられたり、スマホ本体を変えなければならない、メールアドレスが使えなくなる等、デメリットも多くありました。
ですが現在はこういったユーザーのデメリットはほぼすべて解消されており、とても手軽にのりかえの手続きを行うことができる様になっています。
そして一度手続きを行ってしまえばその後は特にやることはなく、翌月から半永久的に料金が下がります。
手続きはインターネットで行えば早くて10分、かかっても30分くらいで完了できます。
これがどれほど効率的なことか実際に時給で換算してみましょう。
もし30分で月々5千円、年間6万円の削減に成功し、手続きをした格安SIMを1年間使ったとします。 この場合、30分で6万円稼いだと同等なので、時給12万円です。
時給12万円の人の年収はおよそ2億円です。 一流のプロ野球選手と同じくらいです。
少し暴論ではありますが、行動する価値は十分にあると思います。
通信キャリアののりかえ(MNP)は実はデメリットが少ない
MNPとはモバイルナンバーポータビリティの略で、平たく言えば「電話番号はそのままで他社へのりかえる」ことを指します。
過去MNPを行った方も難しい手続きなどでトラウマになっている方も多いですが、現在はほとんどのデメリットを政府が潰しており、誰でもかんたんにMNPが出来るようになっています。
・MNPのハードルはかなり下がっている
一昔前は、MNPに伴うデメリットも多くありましたが現在はかなりハードルが下がっています。
私の経験上、今でも多くの方が以下のような懸念を抱いています。
- メールアドレスが変わってしまう→大手通信キャリアのメールアドレスはそのまま残せる
- スマホのデータ移行がめんどうくさい→今使っているスマホはそのまま使える
- 2年縛りなどの解約金を払いたくない→すべての通信キャリアは2年縛りや解約金を廃止している
- dカードやaupay、ソフトバンクでんきなど、キャリアに紐付いているサービスを使っているからのりかえできない→携帯以外のサービスはキャリアが変わってもそのまま使える
このように、ユーザーが思いつく限りのMNPのデメリットは政府主導のもと是正されています。
感覚としては「電波と料金の支払先が変わるだけ」です。 現在はとても自由でかんたんに色々なキャリアを使えるようになっています。
「誰でも気軽に安価なモバイルネットワークを使える」
これを楽天の三木谷社長も「モバイルネットワークの民主化」と表現していました。
・プランが自分に合わないと思ったらすぐに変えられる
「格安SIMにのりかえたはいいけど、やっぱりプランやサービスが自分に合わない」
万が一そのような事態になったとしても、またすぐに他のキャリアにのりかえることも可能です。
以前は2年縛りなどの兼ね合いでペナルティを課せられることもありましたが、現在はありません。
「気になったプランやサービスはとりあえず使ってみよう」といった気楽な気持ちでのりかえてしまっても全く問題ありません。
格安SIM(MVNO)の通信品質は大手通信キャリアとほぼ変わらない
「安くても品質が悪いのはいやだ」こう感じている人も多いと思います。
たしかにいくら安くても「安かろう悪かろう」では意味がありません。 ここでは格安SIMの仕組みについて解説します。
・格安SIM(MVNO)の仕組み
MVNOとはMobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略です。
なんじゃそりゃ?
といった感じですが、 かんたんにいうと、「格安SIM事業者は大手通信キャリアから電波を借りてサービスを提供しています」ということです。
例えばdocomoの回線を使用している格安SIMはそのままdocomoのエリアを使えるということになります。
厳密にいうとdocomoの電波の周波数に一部対応していない機種も存在したりもしますが、現在ではレアなケースなのでそこまで気にする必要はないでしょう。
格安SIMのデメリット
いいことづくめに思える格安SIMですが、もちろんデメリットもわずかに存在します。
これはどんなサービスにも言えることですが、メリットとデメリットを天秤にかけて、最終的には自分でしっかりと判断するようにしましょう。
・基本的には店舗でのサポートが受けられないことが多い
格安SIMは低価格な分、人件費や店舗運営費をかけずに運営していることがほとんどです。
そのためすべての手続きをオンラインで完結させる必要があります。
この代表的なサービスとしてdocomoが2021年に低価格プランとして打ち出したサブブランド、ahamo(アハモ)が有名です。
ahamoはdocomoの品質をほぼそのまま享受できるかわりに、プラン変更後は店舗でのサポートが一切受けられなくなります。
スマホのプランや操作方法など困った時に自分ですべて解決できる人向けという位置付けです。
「スマホの料金は下げたいけど店舗のサポートも受けたい!」
そんな方にはUQモバイルやY!mobileがおすすめです。
これらのサービスはau、SoftBankのサブブランドで、引き続きauショップ、SoftBankショップでサポートを受けることができます。
auのpovo、SoftBankのLINEMOはahamoと同様オンライン専用プランとなっており、ショップでのサポートは受けられませんので注意が必要です。
また、auやSoftBankほどの店舗数はありませんが、楽天モバイルもショップを運営しています。
・通信速度が大手通信キャリアに比べて遅い場合がある
格安SIMは大手通信キャリアの電波を借りているため、エリア自体はほぼ同等ですが、「通信の速度」については時間帯によってスピードが出づらい場合があります。
特にアクセスが集中する都心部や夜間などはその傾向が顕著にあらわれます。
もし通信速度もなるべく速く、スマホの料金も下げたいという場合は大手キャリアのサブブランドがおすすめです。
大手キャリアのサブブランドは以下のとおりです。
- docomo→ahamo
- au→UQモバイル・povo
- SoftBank→Y!mobile・LINEMO
これらのサービス(プラン)は電波を借りているMVNOとは違いdocomo、au、SoftBankが直接運営しているので、通信速度もほとんどかわらずに使うことができます。
・スマホのヘビーユーザーには物足りない可能性がある
インターネット容量が30GB以上/月のサービスを提供している格安SIM事業者は多くないため、月に30GB以上使用するヘビーユーザーの方が格安SIMにしてしまうと月の途中で通信上限に達していまい、速度制限がかかってしまうという危険性があります。
月間のインターネット容量制限がなく、なるべく安く使いたいという方は月々2,980円(税別)で無制限プランを打ち出している楽天モバイルがおすすめです。
まとめ
この記事のまとめです。
・スマホ料金の削減効果はとても高い ・格安SIMは大手キャリアの通信エリアをほぼそのまま使える ・格安SIMには多少のデメリットも存在する
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。 最後までお読みいただきありがとうございました!
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