楽天から2,980円でデータ無制限で使えるプランが2023年6月1日より開始されます。
月額料はこれまでのプランと変わりませんが、内容が大きくアップデートされています。
今回の記事では携帯業界15年のベテラン視点から解説します。
これまでのプランと何が違う?
①全国どこでもデータ無制限で使えるようになった!
これまでの楽天のプランと最も違う点は、auローミングエリアでもデータ無制限で使えるようになった点です。
これまでのプランはauローミングエリアでの高速データは月々5GBまででした。5GBを超えると1Mbpsの速度制限がかかっていましたが新プランでは無制限になりました。
これにより人口カバー率がドコモ・au・ソフトバンクと同等の99%になりました。
②使えるエリアが格段に広がった
これまでauのローミングエリアを縮小させてきた楽天ですが、ここに来て再度拡大させるようです。
これにより全国各地でデータ無制限で使えるようになっただけではなく、今まで繋がりづらかった建物内や地下、山などでも繋がりやすくなると想定されます。
楽天のエリア外でもauの回線が使えるので、実質的にはauのエリア内=楽天ということになります。
③データをあまり使わない人にも嬉しい「従量制」
この点に関してはいままでのプランと変更はありませんが、Rakuten最強プランはヘビーユーザーだけではなく、ライトユーザーに対してもカバーしています。
月間のデータ量が0GB 〜3GBなら980円(税別)
3GB〜20GBなら1,980円(税別)で利用可能です。
Rakuten最強プランはこんな人におすすめ
Rakuten最強プランはライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広くカバーしているため基本的には万人受けするプランです。ここではその中でも特にどのような方にオススメなのかを解説します。
①とにかくネットをたくさん使う
速度制限なし、無制限プランで2,980円は業界では2番目に安い価格設定です。 (1番はY!mobile→SoftBankへののりかえプラン。ただし条件あり)
誰でも気軽に契約できるプランという点では業界最安となります。 特に月々30GB以上使うという方にオススメのプランとなります。
②自宅に光回線などのネット環境がない
自宅にWi-Fi環境がない方はデータ通信量が多い傾向にあるため、楽天最強プランがオススメです。
やろうと思えばスマホのテザリング機能を使って、パソコン・タブレット・TV・ゲーム機などに接続することで光回線が無くてもネット環境を整えることが月々2,980円(税別)で可能です。
③家族で携帯会社が揃っていないor単身者
楽天最強プランの月々3GBで980円(税別)、20GBで1,980円(税別)という価格は、UQモバイルやY!mobileでも実現可能ですが、この2社は自宅の光回線や家族割のセット割が条件となっています。
その点楽天最強プランは誰でも最初からセット割無しで業界最安に近い金額で利用出来るので、他社の光セット割や家族割に加入できない方にオススメです。
④楽天市場などの楽天サービスを多用している
いわゆる「楽天経済圏」をよく使う方におすすめです。
楽天モバイルを契約することで楽天市場での楽天ポイント還元率が最大3倍UPします。楽天市場で貯まったポイントをそのまま携帯料金の支払いにも使えるのでうまく活用すれば、毎月の携帯代が実質無料ということも可能です。
Rakuten最強プランのデメリット
ここまでの解説でほとんどスキの無いプランに仕上がっているように見えますが、デメリットも存在します。 ただし、不確定要素も多い項目なので参考までにとどめてください。
①ネットの速度が十分に出るかは使用してみないとわからない
楽天の自前エリアに関してはまだ利用者も少ないのでネットの速度は十分に出ると思います。
ただし今後、auローミングエリアに関してはどの程度の速度が出るのかは不明です。
楽天は「auから回線を借りている」という立場なので、実質的には他のMVNO業者と同じです。
そのため auと同等のスピードが出るということは考えづらいです。
この点については楽天とauがどのような契約をしているかが鍵になっており、ブラックボックスです。 利用者が多い時間帯などによっては、ネットの速度が出づらいということが起るかもしれません。
②途中でプランの内容が変わる可能性がある
これまでも楽天は、3GBまでは0円というプランを突然廃止したり、auのローミングエリアを縮小していったりと、契約者のプランを強制的に変更してきた歴史があります。
携帯業界の暗黙の了解として、
「契約した際のプランは、契約者が自ら変更しない限りずっと適用される(3G→4Gなどの移行による停波などは除く)」
というものがありましたが、楽天は既存のユーザーに対しても強制的に新プランに移行をさせてきました。
楽天は利用者がauのエリアを使用するたびにauへローミング料金を支払います。 この金額が楽天の想定を大きく超え、どうにも立ち行かなくなった場合、強制的に利用者に対して条件を変更する可能性があります。
ただし、現在は2年縛りの解約金などのペナルティは無いため、プランが自分に合わなくなった時は他社へののりかえも手軽にできるため、そこまで気にする必要はないと考えます。
③アフターサービスは基本的には無いと考えておく
楽天の契約やアフターサービスは基本的にネットで完結する必要があります。
有人の楽天ショップはあるにはありますが店舗数も少ないですし現状では新規契約のお手伝いのみで、アフターサービスはほとんどしていません。
電話の窓口もありますが、とにかく繋がりづらく不便に感じる方が多いです。
ドコモやauのようなアフターサービスは期待しないほうが無難です。人件費を削減しているので毎月の料金が安いと割り切りましょう。
まとめ
①Rakuten最強プラン、データ無制限の金額は業界最安レベル
②今まで最大のネックだったエリアの問題が解消された
③多少のデメリットはあるが、楽天解約によるペナルティは存在しないため気軽に契約可能
いかがだったでしょうか。これまで「楽天はエリアが狭い」と敬遠していた方もこれなら使ってみても良いかもと思えるプランに仕上がっていますね。
これを機に格安プランをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。 最後までお読みいただきありがとうございました!
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