携帯ののりかえを検討しているけど、不安もいっぱいある・・・
今回の記事では以上のようなお悩みにお答えします。
はじめに 携帯ののりかえ(MNP)について
MNPとはモバイルナンバーポータビリティの略でかんたんに言えば携帯番号はそのままで他社にのりかえることができる制度のことです。
2006年から始まったこの制度は携帯キャリアの競争を促すためのものでしたが、既存顧客の流出を防ぐために「2年縛り」や「多額の解約金」、「携帯のSIMロック」等の携帯キャリアによる囲い込みも激化しました。
そのためMNPには常に多くのデメリットがつきまとい、結局同じキャリアを使い続ける人がほとんどでした。
そしてついに日本の携帯料金は先進国の中でもかなり高い水準となってしまいました。
これを問題視した政府は2018年ころから「携帯料金の引き下げ」を目標に各携帯キャリアの販売状況の調査と指導を開始しました。
そして遂にdocomoなどの大手キャリアからもahamoを始めとしたこれまでよりも半額近いプランが次々にリリースされました。
しかしこれらはあくまでユーザーが自主的にMNP行った場合のみ享受できるプランです。
「携帯料金の引き下げ」の本質は誰でもかんたんにMNPが出来るようになったという点です。
今回の記事ではMNPのメリットとデメリットをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
MNPのデメリットはほぼない
一昔前はMNPをするのにも様々な制約があり、大きな労力が必要でした。
現在ではユーザーが不便に感じていたデメリットはほぼ解消され、とてもかんたんに MNPの手続きを行えるようになりました。
解消された代表的なデメリット例6つ
①MNPをすると今まで使っていたキャリアメールが消滅していた
→現在:@docomo.ne.jp/@ezweb.ne.jp/@softbank.ne.jpなどの大手キャリアメールアドレスは他社でも使えるようになっています。(月額300円の有料サービス)
②端末とプランが一体化されていた
→現在:端末とプランの分離契約が可能となっています。たとえばスマホ本体だけをdocomoで分割購入し、SIMカード(プラン)はauで使うということも可能です。
③2年縛りなどで更新月以外は解約金が発生していた
→現在:全キャリアで解約金が廃止されていて、いつでもMNPが可能となっています。
④MNPをするのに転出料という名目で2,000円〜5,000円の手数料が発生していた
→現在:こちらもすべて廃止されています。
⑤携帯にはSIMロックがかかっており、購入したキャリアのプランしか使えなかった
→現在:現行の機種は原則、購入した時点でSIMフリーです。ただし購入した時期によっては「SIMロック解除」の手続きが必要です。SIMロック解除は製造番号がわかれば、解約後や他人から買った中古のスマホでもWEBでかんたんに手続きが可能です。
⑥MNP予約番号を取得するという手続きが必要
→現在:2023年4月時点ではまだ手続きが必要ですが、2023年5月からはこちらも不要になる予定です。
このようにユーザーがデメリットに感じていたことについては、政府主導のもとほぼすべて解消されました。
MNPのメリットについて
MNPはもっとも特典を受けられる契約方法です。
なぜなら携帯キャリアは他社からの新規顧客に一番力をいれているからです。
今回は特にメリットと感じられる内容を4つご紹介します。
①月々の料金が下がるケースが大半
私の経験上、携帯料金が最適化されている方は5%も存在していません。
多くの方は自分にあっていないプランを使っていたり、不要なオプションサービスに加入したままだったりします。
MNPを検討することによってプランの見直しをする機会が得られます。
まれにMNPをすることで料金があがってしまうこともありますが、それ自体は悪いことではなく最も大切なことは、自分にあった料金プランを選択することにあります。
②スマホが安く買える
「スマホが一括1円!」
皆さんもこのような広告やPOPを一度は見たことがあるのではないでしょうか?
なにやら怪しい感じはしますが、これらもMNPによって得られる大きなメリットの一つです。
2022年の2〜3月頃はMNP特典でiPhone12が一括1円(通常価格約10万円)といったキャンペーンも多く打ち出されていました。しかも2年縛りなどの制約も一切ありませんでした。
現在は円安や物価高、その他大人の事情でさすがにここまでのキャンペーンはなかなかありませんが、それでも機種変更をするよりもMNPのほうが大幅に値引きが受けられます。※機種は限定されます。
③SIMカードのMNPでもキャッシュバックがもらえることがある
スマホは今のまま使用し、SIMカードのみでMNPを行うことで現金やポイントなどのキャッシュバックがもらえることが多くあります。
多い場合で2万ほどのキャッシュバックがあるので、もし月額2,000円のプランに加入したとすると、10ヶ月くらいは実質無料で使える計算になります。
④自分にあった料金プランを幅広く選べる
「大手キャリアのインターネット容量無制限プランに加入しているけど実際は平均で月に10GBも使っていなかった」
「格安プランに入っているけどすぐにインターネット容量制限に達して速度制限がかかってしまう」
このような場合はプランの見直しやMNPを検討するべきでしょう。
特になんとなく無制限プランに加入している方は要注意。定期的に自分がどれくらいのGB数をチェックしておきましょう。
自分にあった料金プランを選択することで、料金が半額以下になることも多々あります。
MNPのデメリット
MNPのデメリットはなにか?
このように質問されると回答に困るというのが正直なところです。それほどに現在ではMNPのハードルが下がっています。
デメリットはほとんどありませんが強いて言うなら下記の内容です。
・通信エリアと速度は結局は使ってみないとわからない
ドコモ・au・ソフトバンクとその回線を使用している格安SIM事業者(MVNO)のエリア人口カバー率は99%です。
つまり人が住んでいるところであればどのキャリアを選んでもほぼほぼつながるということになります。
「ドコモは山間部に強い」という印象を抱いている方も多いですが、常に各社のSIMカードを使用している私としての感想は、「他社とあまり変わらない」です。
結局はつながるエリアもつながらないエリアも各社大差無いというのが結論です。
ただし海上についてはドコモが一番繋がりますので、水産関係の仕事をされている方や、釣りなどでよく沖に出るといった方はドコモ系の回線を利用したほうが無難でしょう。
そして通信の速度については大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク。楽天を含めると4キャリア)に圧倒的な優位性があります。
大手キャリアから回線を借りて事業を行っている格安SIM(MVNO)はどうしても混雑する時間帯やエリアによっては通信速度が出づらいケースが多くなります。
また人の少ない地域に住んでいる方と都心部に住んでいる方では、通信速度には大きな差が出てきます。
ディズニーランドなど人が多く集まる場所で携帯が繋がりづらいといった経験をした方も多いと思います。性質上どうしてもこのようなことが起こってしまいます。
結局のところ、自分の生活圏内でどのキャリアが一番つながりやすく、通信速度が速いのかは使ってみないとわかりません。
以上がデメリットとして挙げられることですが、
もし使ってみて自分に合わないと思ったらまた次のキャリアにMNP出来るので、まずは色々な会社を使用してみることをおすすめします。
まとめ
MNPには大きなデメリットはなし
現在ではMNPのハードルがとても下がっています。
気軽にMNPが出来る環境が整っているので、最低でも1年に1回位は料金プランの見直しを行い、使いたいプランや会社があれば積極的にMNPをしましょう。
以上となります。この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。 最後までお読みいただきありがとうございました!
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